カレーライスと佐藤卓

最近ずっとカレーライスが食べたくてしょうがなかったので、かぼちゃの賞味期限がそろそろだろうと言うことで、朝からカレーをことことと作った。イメージは「小洒落た夏野菜カレー」で、ポイントは焼いたかぼちゃとピーマンとじゃがいも(夏野菜ではないが)を、カレーライスの上に乗せて、ちょっとお店っぽくしているところである。

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好きなご飯をつくるのは楽しいな、と。最近はずっと、生活のためにしぶしぶご飯を作っていたので。自分の好きなものくらいおいしく作りたい、という気持ちが芽生えてうれしい。

 

本日のメインイベントは、多治見で開催された、佐藤卓さんの講演会。岐阜県現代陶芸美術館さんが昨年度から企画している、魅力発信Project 2016-2017、というものの一環で、応募すれば無料で参加できる。秋には、ミナペルホネンの皆川明さんが対談に来たり、ワークショップをしたり、と、なんだか最近おもしろそうな岐阜県。

「デザインとはなにか、を、もう一度考えてみようと思った。」「日本十進分類法によれば、デザインは【芸術・美術】に区分されている。」「便利になればなるほど、なにか大切なことを忘れていないか。」「日本はとても文字の豊かな国で、日本人はその豊かさに気付いていない。漢字、ひらがな、カタカナがあって、さらにアルファベットもある。それに縦組と横組がある。文字の豊かさは、文化の豊かさだと思う。」

とくに印象的だったのは、「若い頃から【付加価値】という言葉を使わなかった。この言葉が出来てから日本のものづくりはダメになっていった。価値は【付加】するものではない。価値は、すでにその中にある。価値は見出だすものだと思う。」という話。それが、「ものごとの本質を見つける」という事なんだとおもう。

間近で見た佐藤卓さんの髪は、思っていたほどつんつんじゃなかった。

 

その後は、多治見モザイクタイルミュージアムに。駐車場から歩いていくと突如現れるこんもりとして薄っぺらいかたちに目を奪われ。芝生の間の道を下りていくと現れる、建物と入り口(自動扉)との大きさのバランスににまた目と心を奪われ。4階の展示室は、壁も天井も、扉も全部真っ白くて小さな丸いタイルがびっしりと敷き詰められていて、きれいだった。

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いつもよりクリエイティブな休日。いろいろ頭に詰め込んだせいか、偏頭痛。