すずしい夜とたくさんの星

3日間、長野県の山奥のほうへ車で。

あっちへ行ったりこっちへ行ったり戻ったり、

合計600キロくらい走ったとおもう。主に山道。

 

週の頭には海へ、週の終わりには山へ。

 

ぐねぐねでぐるぐるの山道は、わたしの小さな車には大変で、

何台もの車やバイクに抜かされながら、

がんばれがんばれ、少しずつ進んだ。

 

 

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美ヶ原高原美術館のところでみた、乾いた植物たち。

晴れたらきっといい景色なんだろうけれど、

雲なのか霧なのか、が迫って来た。

でもこれはお気に入りの1枚。

標高は2000メートルくらい。

私史上最高の高さを誇る。

山では、地上ではあまり見ないような花が

多く咲いていたような気がする。

 

 

コテージに泊まった2日間。

夜のお天気はとっても良くて、

駐車場にみんなで寝転がって星をみた。

満点の星空、といったところか。

山に縁取られた空いっぱいに

ほんとうにたくさんの、無数の星があった。

流れ星だって、いくつかみた。

お酒ものんでほろ酔いで、

そんな状態ですこしあたたかいアスファルトに寝転がって

すずしい風にあたりながら星を見る、なんて。

なんて贅沢で最高な瞬間だったか。

こんな時間がずっと続けばいいとおもったし、

いくらでもこうしてられるなあと思った。

 

 

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朝、みんなでだらだらとゆっくり起きる。

次の行き先もろくに決めず、次の日を迎えるのはいつも。

この写真もお気に入りの1枚。

 

 

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千畳敷カール、という場所にいった。

ふもとの方からバスが出ていて、山の上の方まで登る。

登ったあとはロープウエイにのって更に上へ。

そうしてようやく頂上付近へ。

地上は20度くらいあったはずだけど、

山頂は17度程度で、とても肌寒い。

長袖を着て正解だった。

ロープウエイで登っている途中に見た、枯れた木々。

葉が落ちて、真っ白になった枝や幹。

周りの緑に囲まれた姿はとてもかっこよかった。

やはり酸素が薄いらしく、ライターがつかないらしい。

 

こんな近くで山を見たのは初めてかも知れない。

田舎で育って、山はたくさん見て来たけれど、

私の見ていた山は、木が生い茂っていた。

ここで見た山は、岩だった。

かっこいいなあ、その一言に尽きた。

 

たいせつな人たちに囲まれて飲んだお酒は、

この上なくしあわせでいい時間だった。

 

 

長野県には、私のすきな花がたくさん咲いていて、

運転しているのがたのしかった。

冷房なんかかけなくったって、

窓を全開にして走れば冷たいくらいの風が

腕や顔にあたった。

ここはもうすっかり秋だった。

 

名古屋に帰って来たらまた夏がやってきて、

でも鈴虫のようなものの声がしてきたから

ここももうすぐ秋になるのかな。