梅酒
出典:中村稔編(1999)『校本 智恵子抄』角川文庫.
一定量の文章や詩などの言葉を主とした作品を題材として取り扱い、作品や言葉から受ける印象をヴィジュアライズし、その作品の世界観が直感的に伝わるものへと展開する。詩集「智恵子抄」のうちの一篇 「梅酒」を題材に据え、作品から窺える作者高村光太郎とその妻智恵子の関係性を軸に構想。長い時間の流れの中で思い募っていく様子を形にするというコンセプトで、つがいの本を制作した。 一冊は高村光太郎のイメージで、もう一冊は妻智恵子のイメージでまとめた。より表現豊かな作品へと洗練するために、智恵子抄や二人について参考になる内容を集め、「梅酒」の内容と照らし合わせ、二冊の本へとフィードバックしていった。